デマントイド(デマントイド ガーネット)の語源は、その強い輝きに由来し「ダイヤモンドのような」を意味するドイツ語(オランダ語とも)と言われています。
デマントイドは、緑色のアンドラダイト ガーネットを指す変種です。強い分散が特徴で、ホーステールインクルージョンを含む結晶が人気の宝石です。
ホーステールインクルージョンは、その名のように「馬の尻尾」のように見えることから、馬を愛するヨーロッパの貴族の間で”幸運の象徴”として古くから大変珍重されています。
<150年の眠りから覚めた伝説の宝石>
1853年頃、ロシアの中央ウラル山脈で、輝きの強いグリーンの宝石が発見されました。それは、ダイヤモンドのような強い輝きを放っていたので「デマントイド」と名付けられました。
「デマントイド」は、ロシア革命によってロマノフ王朝が崩壊するまで、ロシアの宮廷ジュエリーとしてもてはやされ、皇帝や皇族・貴族の宝飾品を彩っていました。
また、デマントイドのホーステールインクルージョンは、その名のように「馬の尻尾」のように見えることから、馬を愛するヨーロッパの貴族の間で”幸運の象徴”として大変に珍重されました。
ロシア革命後は採掘が途絶え、ごく最近までアンティークジュエリーの中に時々見かける「幻の宝石」となってしまいました。
1975年には、韓国とコンゴにデマントイドの鉱区はありましたが、宝石としての品質には適していませんでした。
1990年の中頃、ナミビアで新しい鉱区が発見され量的にも品質的にも期待できるようになりました。
しかし、デマントイドの特徴は、その強い輝きとホーステールインクルージョンにあります。このホーステールインクルージョンは、ナミビア産のデマントイドには余り見られません。
2002年ウラルでの再開発が始まり、ウラル産のデマントイドが、ホーステールインクルージョンによって再び注目を浴びるようになり、150年の永い眠りから目覚めたのです。
ワインを片手にデマントイドの原石を眺めながら、「デマントイドの伝説」に思いをめぐらせて見るのもロマンティックなひと時です。